私のブログの記事の中でも「外注費か?それとも給与か?」の記事は割とアクセス数が多いのですが、外注費か給与かまた自分でもうーんと悩むことがあったので、東京国税局の資料から判定表を作ってみました。
判定要素となる下記の48項目についてエクセルで表にして、ダブルクリックで簡単に該当数を集計できるようになっています。
- 当該契約の内容が他人の代替を容れるか
- 仕事の遂行に当たり個々の作業について指揮監督を受けるか
- まだ引渡しを終わっていない完成品が不可抗力のため滅失した場合等において、その者が権利として報酬の請求をなすことができるか
- 材料が提供されているか
- 作業用具が供与されているか
- 雇用契約又はこれに準ずる契約等に基づいているか
- 使用者の指揮命令に服して提供した役務か
- 使用者との関係において何らかの空間的、時間的な拘束を受けているか
- 継続的ないし断続的に労務の又は役務の提供があるか
- 自己の計算と危険において、独立して営まれているか
- 営利性、有償性を有しているか
- 反復継続して遂行する意思があるか
- 社会的地位が客観的に認められる業務か
- 労働基準法の適用を受けるか
- 支払者が作成している組織図・配席図に記載があるか
- 役職(部長、課長等)があるか
- 服務規程に従うこととされているか
- 有給休暇制度はあるか
- 他の従集員と同様の福利厚生を受けることができるか(社宅の貸与、結婚祝金、レクリェーション、健康診断等)
- 通勤手当の支給を受けているか
- 他の従業員と同様の手当を受けることが可能か(住居手当、家族手当等)
- 時間外(残業)手当、賞与の制度はあるか
- 退職金の支給の対象とされているか
- 労働組合に加入できる者であるか
- 支払者からユニフォーム、制服等が支給(貸与)されているか
- 名刺、名札、名簿等において支払者に帰属しているようになっているか
- 支払を受ける者の提供する労務が許認可を要する業務の場合、本人は資格を有しているか(例:運送業)
- その業務に係る材料等の在庫を自己で保管しているか
- 報酬について値引き、値上げ等の判断を行うことができるか
- その対価の支払者以外の顧客を有しているか
- 以前にも他の支払者のもとで同様な業務を行っていたか
- 店舗を有し一般客の求めに応じているものであるか
- その対価の支払者以外の者からの受注を受けることが禁止されているか
- 同業者団体の加入者であるか
- 使用人を有している者であるか
- 支払を受ける者がその業務について自己の負担で損害保険等に加入しているか
- 業務に当たって、支払者側のマニュアルに従うこととされているか
- 支払者の作ったスケジュールに従うこととされているか
- 業務の遂行の手順、方法などの判断は本人が行うか
- 本来の請負業務のほか、支払者の依頼・命令により、他の業務を行うことがあるか
- 勤務時間の指定はあるか
- 勤務場所の指定はあるか
- 旅費、交通費を会社が負担しているか
- 報酬の最低保障があるか
- 遅刻、無断欠勤の場合、それに見合う報酬が支払われないほか罰金(報酬の減額)があるか
- その対価に係る請求書等の作成がされているか
- その対価が材料代等の実費とそれ以外に区分して請求されるか
- その対価が経費分も含めて一括で請求されているか
もちろん件数の多寡ではなく総合勘案することになるので、「件数が多いのでこっち」とは一概に言えませんが、自分の判断に根拠づけするためにもこういう判定表は助けになりますね。
こういうスパッと一刀両断できないことって、やっぱり悩ましいです・・・。
→このエクセルファイルは、こちらのページからダウンロードできます
※週末は久しぶりに東京で、大学時代の友人と久しぶりに会う予定です。
いつもマニアックなスポットに連れて行ってもらえるので、今回もどんなところに行けるのか楽しみです(^^;。