私が初めて作ったマクロは、14〜15年前に作った、宛名の差し込みと印刷ができるエクセルでのFAX送付状でした。
私が仕事についた15年前はFAXも毎日のように使っていたので、FAX送付状も送る都度書いていたのですが、他の人は送り状の内容はもちろん、宛先なども手書きで書いていました。
私も当初は同じように手書きで書いていたのですが、1件だけでは大した時間でなくとも、何件もあると結構な時間のロスになってきます。
そんな時間のロスをどうにかできないかなという不純な動機で作ったのが、このマクロです。
まず、FAX送付先のFAX番号と宛先のリストを用意します。
次にFAX送付状のひな形も用意します。
そして一番上に一列行を設け、vlookup関数で左の番号に対応するFAX送付先リストのFAX番号や宛先を引っ張ってくるようにします。
(vlookup関数とは、「vertical look upする関数」という意味で、あるものをキーとして、同じキーと同列にあるデータを検索してくれる関数です)
また左側の数字は、トグルボタンでマウスクリックで切り替えられるようにしておき、FAXの宛先はこの一番上の列に連動しておくように数式を入れておきます。
するとこういった感じで、トグルボタンをカチカチするだけで、送付状の宛先をクルクル変えることが出来ます。
あとはボタンに、マクロ記録で作った印刷するだけの一行マクロを登録して、クリックひとつで印刷できるようにしたら完成です。
単純なマクロですが、これに変数や繰り返し処理を加える事によって、宛先ごとに住所や名前など一部だけ書きかえる必要がある送り状や残高確認書といった書類を、自動で連続印刷するようなマクロに応用することもできます。
でもこの最初に作った送り状マクロ、今でも仕事で使ってるんですよね・・・。