「利益上がってるので何か対策したいけど、給料を上げたら社会保険料あがるし、何かいい方法ない?」
業績好調なお客様にはこういうことを聞かれることが往々にしてあるのですが、最近こういう時は「ご自身や従業員の福利厚生プランとして、『イデコプラス』を検討されたらどうですか?」というお話をすることが多くなっています。
確定拠出年金制度には企業型(401k)と個人型の二種類があり、個人型の方には「iDeCo(イデコ)」という愛称がついています。
このイデコは個人型ということで掛金は個人が拠出するのですが、従業員がこのイデコに加入している場合、個人の掛金に勤務先である中小企業が上乗せ拠出する制度を「中小事業主掛金納付制度」(愛称「iDeCo+(イデコプラス))といいます。
2018年から始まったイデコプラスですが、企業型に比べて会社側の導入・運営のコストがほぼゼロなので、一人法人や小さな会社でも導入のハードルが低くなっています。
ただ導入の際にはコストがゼロとは言え、次のような書類を作成して国民年金基金連合会に提出しなければならないので、中退共などと比べると少し手間が発生してしまいます。
- 中小事業主掛金納付開始・終了届(様式第K-301号)
- 中小事業主掛金対象者登録届(様式第K-303号)
- 中小事業主の資格に関する現況について(省令様式第10号)
- 中小事業主掛金を拠出すること及び中小事業主掛金の額の決定に関する同意書(省令様式第11号)
- 労働組合の現況について(省令様式第15号)又は過半数を代表する者の証明書(省令様式第16号)
- 中小事業主掛金の拠出の対象となる者に一定の資格を定めることに関する同意書(省令様式第12号)(一定の職種、一定の勤続期間により資格範囲を定める場合)
- 資格別中小事業主掛金届(様式第K-306号)(資格ごとに事業主掛金の額を定める場合)
- 一定の職種及びそれ以外の職種の労働条件、又は一定の勤続期間以外の資格ごとの労働条件が規定されている労働協約又は就業規則などの写し(一定の職種により資格範囲を定める場合及び一定の勤続期間以外の資格ごとに事業主掛金の額を定める場合)
- 中小事業主掛金納付事業所登録申請書(事前登録用)(様式第K-314号)初めて「事業主払込」の事業所登録をする場合)
- 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書(様式第K-007B号)(上記9に同じ)
お客様にこの制度を紹介すると、「チャレンジしてみるけど、書類が多くてなんだか大変そう・・・」と言われることもあったので、これらの書類をできるだけかんたんに作成できるよう、エクセルのシートを作ってみました。
複数の書類に記入する必要がある会社の情報などを、一つのシートに記入するだけで、全てに転記するようになっています。
また加入対象者となる役員・従業員についても、従業員リストなどからデータを貼り付けるだけで、登録届に転記されるようにしています。
このイデコプラスは、上乗せ拠出の対象となる従業員も、個人でイデコに加入している人のうちの希望者だけになるので、養老保険の福利厚生プランで求められるような普遍的加入の必要がありません。
また中退共と違って、社会保険に加入している役員も対象とすることができます。
会社の上乗せ拠出部分は、当然会社の損金になり、役員・従業員側も社会保険料や所得税の課税対象にならないので、金額は小さいですが、小さな会社の節税対策としては小規模企業共済とか倒産防止共済と並んでお勧めし易いものなのかなあ。周りで積極的にやってるという話をあまり聞かないのですけど・・・。
※税理士受験生時代に使っていた計算機たちのうち、最後の一台がとうとうお亡くなりに。
勉強に仕事に、多分17~18年は使ってきたはず・・・。お疲れ様でした。
次に買ったのも、もちろん同じシャープ。これ以外のキー配置はもはや使えないですよね。シャープさん、計算機から撤退しないでくださいねm(_ _)m。
16年前の受験生時代に撮った写真が、はてなフォトに残っていました。
あの頃は職場用、家用、学校用の3台持ちだったっけ。電池切れも早かったから、今より余程激しく使ってたんだろうなあ⋯。
はてなフォトの他の写真を見ていると、色々なことが走馬灯に。
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五科目合格したのも、15年前なんですよねえ。マイペースに好きな仕事でやっていきたいという当時の夢は、まあなんとか実現できているのかなあ。