先日お客様のところで月次決算のチェックを行っていた際、なぜか背後に感じる熱い視線・・・。
振り返ると日商簿記の試験に合格したばかりで実務経験がない方が「簿記の勉強と実務って全然違うんですね」ということで、どんなことをしているのか観察していた(^^;ということだったのですが、試算表からドリルダウンで元帳や伝票を確認していく手順は、「仕訳を起こして元帳に転記して試算表を作成」という簿記検定で習う手順と逆なので、初めて見ると全然違うように見えるのでしょうね。
経理の仕事に興味を持ってもらえるのは嬉しいものですが、簿記の基本をマスターしている方には、取引を入力して帳簿を作成する作業と、作成された帳簿が正しいかどうかチェックする作業はアプローチの仕方から違うことを知ってもらって、月次決算まできっちり出来るようになってもらえればなあなんてつい期待してしまいます。
・貸借対照表ならそれぞれの勘定科目の性格を考えながら、証憑と突き合わせてあるべき残高になっているか?
・損益計算書なら、月次対比や年次対比で大きな変動や異常値がないか?
こういった感じで経理担当者が自分で帳簿を作成した後その帳簿が正しいか自分でチェックができれば、経理担当者としてのレベルは上がりますし、会計事務所にとっても手間が大幅に省けることになります。
帳簿のチェックの方法やコツを項目別に文書化しておくと、自計化できている顧問先のレベルアップのテキストにも将来誰かに仕事を教える時のマニュアルにもできそうですし、いろいろ使い道がありそうな気がしますね。
久々にみつ子さん、菜穂美さん、雅之君、撫子さんに登場してもらって、帳簿を作成する経理担当者の視点と帳簿をチェックする会計事務所の視点から、日常経理のコツと月次決算のチェック方法、決算書・申告書作成方法まで解説するマニュアル、項目別に少しづつ書いてみようかな・・・。
※今年は最後に、明石海峡大橋を渡って戻って仕事納め。
勤務のころは移動といえば専ら電車で、車は免許は持っていても運転が下手なこともあって滅多に乗らなかったのですが、独立してまさか自分がこんなに運転するようになるとは予想もしていませんでした。
場所によっては電車移動より格段に速いですし、地域にもよるのかもしれませんが、税理士の仕事道具として車は大事なのかもしれませんね。