去年の春にも同じようなことを考えていたのですが(小規模の個別原価計算はどうするのがベスト? - 夢見る税理士の独立開業繁盛記)、また個別原価計算が必要な業種について手頃な工事台帳作成ソフトがあればなあと思うことがあったので、何となく自分でエクセルで作ってみました。
建設業やソフトウェア開発業の場合、案件別の利益や経費の状況を把握するためには、案件別に工事台帳を作成するのが基本です。
また会計事務所にとっても工事台帳は、期末の仕掛品や未成工事支出金をかんたんに確認することができる、ありがたい資料です。
ただ小さな会社で専用のソフトがない場合、会計ソフトと工事台帳ソフトでのデータ入力が2回必要となってしまうことが、大きな負担となってしまいます。
その手間を省くために、前回は工事台帳から会計ソフトへの仕訳吐き出しを考えて途中で頓挫したのですが(^^;、今回は逆に、弥生会計の仕訳日記帳のデータを取り込んで工事台帳に変換することを考えてみました。
まず最初に、工事案件ごとのマスターを登録して・・・
弥生会計の勘定科目のうち、工事原価として抽出して取り込むものを選択して・・・
取り込んだ原価データに対応する工事を紐づけると・・・・
工事案件ごとに、損益と原価明細を確認できる工事台帳を作成することができます。
※いったん取り込んだ工事原価は、二回目以降は取り込まないようになっています。
これだと最初にマスターを登録した後は、取り込んだ明細に工事を番号で紐づけるだけなので、かなり手間なく工事台帳を作成できるかなと思ったのですが・・・。
弥生会計の入力の際、分かりやすいよう摘要に工事番号を入力してもらったり、一件の請求に複数の工事代金が含まれている場会などには工事ごとに仕訳を切る必要がありますが、うまく運用することができるでしょうか・・・?
→このエクセルファイルは、こちらのホームページからダウンロードできます
※達人CUBEの背景を夏バージョンにしてみました。
今年の梅雨明けは何時になるのでしょうね?